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ナンピンマーチンのEAはハイレバレッジのほうが有利

ナンピンマーチン系のEA(以下、ナンピンマーチンEA)は、相場が逆行して含み損が増えた際に追加ポジションを建て、平均取得価格(平均コスト)を下げ(または上げ)ながら最終的な決済で利益や損失をまとめて確定する仕組みです。こうした手法では「含み損を抱えているあいだにさらにポジションを増やす」ため、多くの場合、大きな証拠金維持率(余剰証拠金)が必要になります。高レバレッジが有利とされる理由は、主に以下のような点にあります。


目次

1. 必要証拠金が少なく済む

FX取引では、レバレッジが高いほど1ロットあたりの必要証拠金が少なくなります。

  • 例えば、レバレッジが低いと1ロットのポジションを建てるためにより多くの証拠金を拘束されます。
  • レバレッジが高いほど、同じロット数を建てる場合でも拘束証拠金が少なくなるため、余剰証拠金が増えやすくなります。

ナンピンマーチンEAでは、価格が逆行するたびに追加ポジションを増やす場合が多いため、必要証拠金は累積的に大きくなります。しかし、レバレッジが高ければ、単位ロット当たりの必要証拠金が抑えられ、余剰証拠金を多く確保できるので、追加ポジションを建てやすくなります。


2. 強制ロスカット(マージンコール)までの余裕を作りやすい

レバレッジが低いと、少し逆行しただけで証拠金維持率が急激に減り、強制ロスカットに近づきやすくなります。一方、レバレッジが高いと必要証拠金の占有率が低いため、相場がある程度逆行してもマージンコールに達するまでの余裕が生まれやすいというメリットがあります。


3. ナンピンマーチンEAの特徴と合わさることで稼働継続力が高まる

ナンピンマーチンEAは、含み損が発生しても「相場が戻るまで耐える・耐えながらポジションを増やす」ことが成功のカギです。

  • 高レバレッジによって余剰証拠金が多ければ、その「耐えられる範囲」も拡大する可能性があります。
  • 相場が最終的に反転したときに、一括で含み益に転じるチャンスを得られやすくなります。


まとめ

ナンピンマーチンEAでは、相場の逆行にあわせてポジションを増し玉するため、証拠金に大きな余力が求められます。高レバレッジを利用することで必要証拠金が抑えられ、余剰証拠金を確保しやすくなり、追加ポジションを建てる余力が増え、強制ロスカットまでの余裕も作りやすくなります。その結果、「戻りを待つ」スタイルのナンピンマーチンEAにとっては有利に働きやすいとされます。しかし、同時にリスクが拡大しやすい点にも注意し、適切なロット管理やストップロス設定を含めたリスク管理が欠かせません。

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